2019/02/01 00:00
Metzer Family Wines (Stellenbosch/Helderberg) メッツアー・ファミリー・ワインズ
“ヘルダーバーグのテロワールに魅せられたオールド・ヴァイン プロジェクトの新星”
南アフリカ・ステレンボッシュ地区の中でも最高品質のブドウが育つヘルダーバーグ。
スイスと南アフリカにルーツを持つ醸造家、ウェイド・メッツアーが2006年に設立。メッツアーは「オールド・ヴァイン・プロジェクト」のメンバーであり、この地域に育つオールド・ヴァインの個性を発揮したワインを造るため、白品種はシュナンブラン、赤品種はシラーに注力しています。樹齢35年以上のオールド・ブッシュヴァインで作られた3種のシュナンブランはヘルダーバーグのテロワールを見事に表現し、世界的に高く評価されています。
ワイナリーはフォルス湾から4~7kmに位置し、海から吹き込む南東の風の影響を強く受けています。地理的にはステレンボッシュに近いものの、自然界の観点からはコンスタンシアに近く、山(MONTANE)と海(MARITIME)の両方の影響を受けています。
人的介入を最小限に抑えながら、表情豊かでテロワールの個性を生かしたワイン造りをモットーにしています。
畑では環境と人的資源の両方を尊重したサステナブル・ファーミングが実践されています。セラーではポンプ、フィルター、逆浸透機による機械の介入はありません。セラーに常在する土着の酵母による発酵は、長く安定した抽出時間をもたらします。畑からボトルになるまでの“生命力“を維持するため、ワインはノーファイニング、ノンフィルターで瓶詰されています。
「現代の消費者経済はどこからでも来て、どこにでも行き渡る製品を大量に生み出していますが、一方でワインは特定の地域と密接に関わっていて、その個性を表現する能力に最大限の魅力を感じます。私たちがテロワールと呼ぶ無形のクオリティ。特定のワインを誰がどのように、どんな場所で、いつ作ったか。ワインとはこれらの要素が組み合わさって作られており、個人のスタイルや美観を超越し、飲み物であり場所であるという概念を助長するものなのです」と醸造家は語ります。
今年9月30日には、ロンドンで2015年から隔年開催されているイベント「SA New Wave Tasting」にも初出展。ジャンシス・ロビンソン、スティーブン・スプリアー、ティム・アトキン、グレッグ・シャーウッドなどの英国人評論家が参加し、高評価を受けました。そして、キャシー・ヴァン・ジルMW、ロサ・クルーガー女史も「素晴らしいオールド・ヴァインワインの生産者」として大絶賛しています。