2019/02/02 12:39


エルギンヴァレーの麓に位置するカルト的人気のワイナリー。
オーナー兼醸造家のクン・ルースは、母国ベルギーでエンジニアとして活躍したのち、ソムリエへ転身。ワイントレーダーとして南アフリカワインを欧州で販売していた縁で、南アフリカ人醸造家フランソワ・ノードに出逢います。彼の勧めによってワイン造りの道に導かれ、L’AvenirとTokaraで修業を積みます。仏・ブルゴーニュでも経験を積み重ね、2005年に自身のワイナリー「スピオンコップ」を設立。2010年、初ヴィンテージをリリース。

クンはブルゴーニュ時代に学んだ「母なる大地は尊ばれるべきである(Mother Nature needs to be respected.)」という言葉に忠実に、ぶどう畑こそがすべてであり、育った果実を素直にワインに仕上げることをワイン造りのモットーにしています。類まれな才能と情熱を世界屈指のテロワールであるエルギンに注ぎ、造り上げるワインは短時間で世界レベルに到達。

「スピオンコップ」というワイナリー名は、植民地時代に英国人とオランダ系アフリカーナーとの間で起こったボーア戦争の戦に由来しています。
醸造家クンが魅了される南アフリカの歴史。以下、三種のワインは南アフリカで歴史的意義を持つ有名なヒロインの名前にちなんで名づけられています。


■クイーン・マンタティッシ(Queen Manthatisi)
1820年代に優れた戦術と統率力で名を馳せた、バトロクワ族(Batlokwa tribe)の伝説の女王。オレンジ自由州東部の町ハリスミスを中心に、南トランスバール、レソト、ボツワナまでを統治しました。この「クイーン・マンタティッシ」は、南アフリカの偉大な歴史を祝福し、南アフリカの人々に敬意を表して造り上げた特別なキュヴェです。


■サラ・ラール(Sarah Raal) 
ボーア戦争で女戦士として戦った勇敢なアフリカーナーの女性。当時の様子を描いた回顧録“The lady who fought: a young woman’s account of the Anglo-Boer war”は、イギリス軍を痛烈に批判し、物議を醸しました。



■ヨハナ・ブラント(Johanna Brandt)
「アフリカーナー民族主義」宣伝者、ボーア戦争中に女スパイとして活躍したアフリカーナーの女性。

※ブドウは自然農法を実践。醸造は天然酵母のみ使用、全てノンフィルター・ノンファイニングです。


醸造家
Koen Roose クン・ルース